メンターをしない理由を、しばしばを聞きます。十分な時間がない、自分のスキルが適しているとは思えない、今までやったことがない。しかし、これらは妥当な考え方なのでしょうか?それとも、理由に見せかけた恐怖心なのでしょうか?私たちは、自分が重要だと思うことには時間をつくることができるのです。私たちには潜在的にユニークな知識や洞察力があります。もし、あなたが純粋にメンターシップを受ける人を助けようとベストを尽くし、彼らの利益を一番に考えているのであれば、あなたはすでに正しい道を歩んでいます。
ここでは、メンターになる機会を断る前に考えておくべき3つの理由をご紹介します。
1. Win-Winの関係
メンターシップのメリットを語る時、メンターシップを受ける側のメリットだけフォーカスされます。しかし、実はWin-Winの関係であり、メンターもその経験から多くを得ることができるのです。
「周りを見渡してみましょう。日本や韓国では、昔ながらの方法に慣れていると思います。そう、アプレンティスシップ(徒弟制度)です!私たちはアーティストであり、同時に教師でもあります。そして、アーティストがプロになると、自分のことだけに集中してしまい、若い世代のことは忘れてしまうのです。しかし、振り返ってみると、自分が正しい道を歩いているのか、正しいことをしているのか、自分のアイデアが良いのかどうかわからない、そんな若いアーティストの気持ちに簡単に共感することができます。人に聞きたくても、周りに聞ける人がいないし、聞くのも怖いですよね。しかし、このようなメンターシップ・プログラムがあれば、若いアーティストたちは自分の創作意欲を実際に発揮し、取り組むことができます。そしてプロも、若いアーティストが何を考え、何を知っているのかを知ることができます。お互いに学び合うことができるのです。ギブ&テイクですね。STLは私たち全員が最後に勝ちとなるプロジェクトでした」。- 第1回Sony Talent Leagueのメンターを務めたグラフィックアーティスト、キム・ジョンギ
2. 心の知能指数を高める
あなたは自分の分野でプロフェッショナルとしての地位を確立しましたね。では、次のステップは?ソフトスキルを磨くことでしょう。メンタリングほど、ソフトスキルを鍛えるために最適な場所はないでしょう。相手の立場に立って物事を考え、共感を得る力を育むことができます。感情を受け入れコントロールする能力は、心の知能指数を高め、お互いの自省を促し、最終的には自己認識の向上につながります。こうした理解力は仕事上の成功に役立つだけでなく、日々の生活にも大きなプラスの影響を与えます。
3. 満足感を得る
人生を変えてくれた人を覚えていますか?今、あなたが誰かのためにそれをするチャンスです。自分のスキルを誰かのために使い、その人の成長に直接貢献しているという感覚は、非常に充実したものです。あなたのメンターシップを受けた人の成功は自分の成功でもあり、それ自体がやりがいとなります。これまでに多くのことを学び、時間や知識を惜しみなく提供してくれた人々からたくさんの恩恵を受けてきたと思います。今度はあなたが、誰かの人生に変化をもたらす番です。
「チームと一緒に旅をすることは、とても楽しい経験でした。今、その旅を終え、みんなが作り上げたものに誇りを持ち、これから先を楽しみに考えていることを共有できるのは、本当に素晴らしいと思います。このプロジェクトに参加した理由は、自分を育ててくれたコミュニティに恩返しをしたかったからです。また、アートコミュニティ全般に対しても、これほど活気に満ちグローバルな活動に、たとえ小さな形であっても参加できることを光栄に思いました。私に多くの喜びを与えてくれるコミュニティに恩返しができることがあれば、ぜひやりたいと思っています。THUが協力できる人、加えて参加したい人を募集したところ、コミュニティの多く人が集まってこの美しい共感のシンフォニーが生まれました」- サリー・スレイド(シニアテクニカルデザイナー、第1回&第2回Sony Talent Leagueのメンター)
以上、メンタリングをすることに「イエス」と言うべき3つのシンプルな理由をご紹介しました。これでもまだ納得がいかないという方は、例を見つけるためあちこち探す必要はありません。クリエイティブ業界でも最も優れた才能を持つ人たちが、すでにSony Talent League by THUのメンターに名を連ねています。今後メンターとしてコミュニティに参加したい方は、こちらまでご連絡ください。そして、メンターシップを受けたい方は、11月28日までにプロジェクトを提出してください。さあ、メンタリングを始めましょう。